宮乃木薀蓄事典


宮乃木神楽団の神楽にはいろいろな理屈(薀蓄)があります。それは他の神楽団にはないような特殊なものです。もともと宮乃木が作られた当時はあまり神楽を知らない人たちが神楽を始めようとしていました。そのとき、団長や顧問さんがどのようにして教えたのか。それをここでは少しずつ紹介していきたいと思います。

過去の薀蓄:その一その二

滝夜叉姫について
 この神楽は親の敵を娘が仇討ちをする物語です。
 能や歌舞伎にも同様の演目がありますが、新作高田舞として新しく造られた一つです。
特に宮乃木神楽団においては神の威徳がなければ神楽では無いを基本に考えてます。
宮乃木でのこだわりは次の点です。

 1. 貴船神社への願懸け
 本当は「貴船」という演目をやりたかった。しかし「貴船」のテーマは「呪い」であり、鬼退治という形ではありません。
そこで、考えた結果、滝夜叉姫の中で、貴船神社に願懸けをする場面があります。
「貴船」の願懸けの場面をうまく取り入れて、宮乃木神楽団らしい、滝夜叉姫を考えました。

 2. 陰陽術(おんみょうじゅつ) 対 妖術の戦い 
 陰陽師大宅中将光圀(おおやのちゅうじょうみつくに)、と貴船明神の妖術を授かった滝夜叉姫の戦いです。
光圀は滝夜叉姫が貴船明神の荒御魂から授かった巻物を使った妖術に苦しめられるも、陰陽の霊術をもって妖術を打ち破り、姫を昇天させます。
姫も中々しぶとく、切られても切られても戦い抜きます。
昇天させる前には、大宅中将光圀は陰陽五行説に従って☆型に切っているのもお見逃しなく。
立会いは常に真剣勝負です。舞人の顔付きが変わってきますよ。

 3. 貴船明神の荒御魂の声
 女性であるがゆえに力が無い、父親の敵を討つために術を授ける。
神のお告げがどこからともなく響き渡ります、これからの姫は、こうしなさいというお告げを見ているお客様にも分かり易く、告げられます。
しかも、かなり怖いです。いつもこの場面では鳥肌が立つほどです。

 4. 夜叉への変化
 荒御魂のお告げを受け、五月姫は巻物を手にしました。
その時はピカピカと雷も演出しております。
 ゆっくりと振り向いた瞬間、五月姫は・・・・。

さあここからは、宮乃木神楽団の滝夜叉姫を生で覧下さい。





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