山 姥


Photed by Yotteke

山川に 風のかけたる しがらみは 流れもあえぬ 紅葉なりけり
出典
登場人物 源頼光
渡辺綱
山姥
怪童丸
あらすじ 院の北面の武士坂田時行の妻は、夫が病に倒れたのち都を終われ、息子怪童丸とともに信州上路山に流れ着き、世を呪い、人を恨みながら、山賊の輩に身を落としていた。
あるとき、都において武名高い源頼光が東国の兇賊征伐の勅命を蒙った。四天王の一人渡辺綱を東国に向かうが、その道すがら上路山にさしかかり、折り悪く日が暮れ始めた。
頼光主従は山中の人家に宿を求め、休息するがその家こそ山姥の住み家だった。夜更けに怪童丸が頼光主従の部屋へ切り込むがあと一歩のところで勘付かれてしまう。その後頼光主従と山姥親子の戦いとなり、怪童丸が斬られそうになるその時、山姥は頼光に命乞いをする。
戦った相手が頼光だと知った山姥は、怪童丸を家来の一人にすることを頼み、一人安住の地を求めて上路山を去る。頼光は怪童丸を従え、東国に向けて出発する。
神楽歌 ・山川に 風のかけたる しがらみは 流れもあえぬ 紅葉なりけり
・みちのくの しのぶもじずり たれゆえに みだれそめにし われならなくに
・尋ね行く 尋ねあわねば 帰るまじ しるしに文字の あらぬ限りは
・頼光の 打ち振る太刀は 黄金太刀 悪魔は滅び 天下治まる
・嬉しやの 天に黄金の 花咲けば 地に白銀の 実こそなりけり





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