日本武尊
筑紫路に はびこる草を なぎはらい 熊襲のかしら うたでやむべき | |
出典 | 古事記(中巻) 日本書紀 |
登場人物 | 倭男倶那命(日本武尊) 川上梟帥 匪の竹 仮の竹 桜姫 |
あらすじ | 人皇十二代の帝景行天皇の第二皇子倭男具那命は父天皇の勅命を蒙り、熊襲の頭・川上梟帥一統征伐のため、九州は筑紫国へ下る。 命が筑紫に到着し、梟帥の館を窺ったところ、館の新築祝いの宴会を催していた。命は旅の女に姿を変え、館に一夜の宿を所望する。梟帥はこれを受け入れ、命に酌をさせる。 その夜、命は剣を手に梟帥らの寝室に切り込む。激しい戦いの末、命は梟帥らを討ち果たすが、梟帥はその死の間際、「大和国にはこのような強い皇子がいたのか。これよりは我が名を一字取り、日本武尊と名乗らせたまえ」といい、絶命する。 |
神楽歌 | ・筑紫路に はびこる草を なぎはらい 熊襲のかしら うたでやむべき ・たずねゆく たずねあわねば 帰るまじ しるしに文字の あらぬ限りは ・咲く花に 心とられて 危うきを 忘れてならぬ 筑紫路のたび ・千早振る 神の御代より 一筋の 道を踏むこそ 嬉しかりけり |