天孫降臨
久方の 天の八重雲 押し分けて 下りし神を あれは待つなり | |
出典 | 古事記、日本書紀 |
登場人物 | 邇邇芸命 宇津女命 猿田彦 悪神(2) |
あらすじ | 天照大神の孫邇邇芸命(ニニギノミコト)は大神の詔を蒙り、宇津女命らとともに豊葦原の瑞穂の国へ天下った。その途中、天の八衢という所に鼻は長く、目は鏡のように輝く怪しい神が立ちふさがっていた。 邇邇芸命は宇津女命を天の八衢に遣わし、その神に問うたところ、猿田彦という神で邇邇芸命が天下ると聞き、その御先払いをするために天の八衢で待っていたという。宇津女命は邇邇芸命から授かった広矛を猿田彦に授け、御先払いをするように頼む。 その時、地上では邇邇芸命の降臨を阻もうと、悪神が待ち構えていた。猿田彦は広矛をもって悪神を平らげ、邇邇芸命を無事九州は高千穂の峯に導く。 |
神楽歌 | ・我が君は 千代に八千代に さざれ石の 巌となりて 苔のむすまで ・久方の 天の八重雲 押し分けて 下りし神を あれは待つなり ・あら嬉し あら喜ばし これぞこの 御先払わん御矛なるかも |