鍾馗
天が下 皆大君の 国ならば いずくぞ鬼の 住家なるらん | |
出典 | 日本書紀 備後国風土記 謡曲「鍾馗」 |
登場人物 | 須佐之男命 大疫神 |
あらすじ | さまざまな悪行により高天原を追いやられた須佐之男命は、その昔唐国に渡ったことがあった。そこで自ら鍾馗大神と名を名乗り、虚耗をいう悪人を退治した。 その後その怨念を抱く眷族が四百四病の司となってわが国に攻め込んできた。須佐之男命はこれを退治しようと左手には悪人の姿を映す茅の輪を、右手には十束の剣を持ち、これに対峙する。 大疫神は「国々村々を駆け巡り、かまどかまどに押入って、幼きものは握りつぶし、老いたるものは踏み潰し、また血気盛んなものと見たときは五臓六腑に矛を入れ、肝のたばねを食いちぎり、この神国を魔国となさいでおくべきか」と広言するが、須佐之男命は茅の輪と十束の剣の威徳でこれを退治する。 |
神楽歌 | ・天が下 皆大君の 国ならば いずくぞ鬼の 住家なるらん ・おのれやれ 生かしや置かん 日の本の 国に仇なす しこのまがもの ・しるしに文字の あらぬ限りは ・八雲立つ 出雲八重垣 妻ごめに 八重垣つくる その八重垣を |