紅葉狩
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嵐吹く 三室の山の もみじ葉は 龍田の川の 錦なりけり | |
出典 | 謡曲 紅葉狩 |
登場人物 | 平 維茂 下田義近 紅葉姫 鬼女(2) 八幡大菩薩 |
あらすじ | 時の帝の勅命を受け、信州戸隠山に住む鬼女・紅葉姫成敗に向かった中納言平維茂主従は、人里離れた戸隠山中で紅葉狩の宴を催す美しい女性たちと出会い、酒宴に加わるように勧められる。 美しい女性たちに心を奪われた維茂主従は酒宴に同席するが、この女性たちこそ戸隠山の鬼女であり、毒酒を呑ませ維茂の命を狙おうと企んでいた。 酒に酔い、深い眠りに落ちた時、夢に八幡大菩薩が現れ、女性の正体は戸隠山の鬼女であることを告げ、神剣を授ける。維茂はその神剣で紅葉姫を成敗する。 この神楽は平維茂の武勇と八幡大菩薩の神徳を称えるものである。 |
神楽歌 | ・紅葉散る 里は静かに 眠るとも 聞こゆるものは 山寺の鐘 ・この度は 幣もとりあえず 手向山(たむけやま) 紅葉の錦 神のまにまに ・嵐吹く 三室の山の もみじ葉は 立田の川の 錦なりけり ・奥山に 紅葉踏み分け 鳴く鹿の 声聞くときぞ 秋は悲しき ・祈らじとても 神は守らん ・嬉しやの 喜ばしやの これやこれ 何とて祭ろうや さよにふらしょうや |