胴の口

 「胴の口」は、大太鼓、小太鼓、手打鉦、笛の四種類の楽器を奏する奏楽だけの儀式舞で、この神楽には、すべての神楽囃子の基本の型が組み込まれている。
 「胴の口」とは、太鼓の打ち始めという意味で、この曲目は、神楽舞の前段に行われるのが一般的である。
使用する大太鼓は、舞殿の中央を中心に、東(春)、西(夏)、南(秋)、北(冬)の四方に配置し、奏者は中央に向かって正対するのが正式とされる。前・中・後の三段から構成される奏楽は、後になるに従って急調子となり、各段には多くの歌詞を置き、狩衣に袴姿の奏者は、大太鼓を打ちながら神楽歌を歌い、地方によっては多少異なるが、後の段では、奏者が順・逆などに移動しながら大太鼓を打つ所作が取り入れられている。


 奏楽のみで神楽囃子の粋を集めた神楽の中では唯一舞のない演目。





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